2010年05月28日

「酪酸という確信はなかった」診断の難しさ語る船医 SS元船長第2回公判ライブ(産経新聞)

【法廷ライブ SS元船長第2回公判】(6)

 《13分間の休憩をはさんで、午後2時45分に法廷が再開した。環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」の抗議船「アディ・ギル号」元船長、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)の手元には、ノートとボールペンが握られている》

 《次に証人として出廷したのは、調査捕鯨船団の母船「日新丸」の◇◇船医(法廷では実名)だ。◇◇船医は、ベスーン被告がランチャーで酪酸(らくさん)入りの瓶を撃ち込んだ調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」の乗組員に、「全治約1週間の化学熱傷」という診断を下している。船医は、赤いストライプのシャツに黒いズボンといういで立ちだ》

 《偽証しないことを宣誓し、証言台に座った。多和田隆史裁判長が「答えるときはゆっくりはっきり、大きな声で答えてください」と説明した後、男性検察官が質問に立った》

 検察官「証人は日新丸の船医ですね」

 証人「はい」

 検察官「○○さん(けがをした第2昭南丸の男性乗組員、法廷では実名)の診断書を作成しましたね」

 証人「はい」

 《ここで、法廷内の大型モニターに診断書が映し出された》

 検察官「診断は、証人本人の学識や経験から下したものですか」

 証人「はい」

 検察官「○○さんの診断結果は、全治1週間の化学熱傷ですね」

 証人「はい」

 検察官「診断方法は、○○さんの写真の視診(目視による診断)、そして無線での問診ということでしたね?」

 証人「はい」

 検察官「全治1週間の化学熱傷と診断した理由は何ですか」

 証人「(平成22年)2月11日に撮影された写真と、2月12日に撮影された写真による視診。そして、2月13日に本人に聞いた結果と、当時の傷のメカニズムから総合的に判断しました」

 《船医は、はっきりと質問に答えていく》

 検察官「今回見た写真のうち、全治1週間の化学熱傷と診断するにあたって、参考とした部分はどこですか」

 証人「左ほほ部の赤くなった部分と、中心部の水疱(すいほう)とみられる状態から化学熱傷と判断しました」

 《女性通訳は、証人に専門用語などについて確認した後、英語でベスーン被告に伝えた》

 検察官「全治1週間と判断した理由は?」

 証人「大部分が赤くはれていました。また、中心部に水疱とみられるものがあったことなどから、比較的軽度と判断し、1週間で治癒するのではないかと思いました」

 《ここで、検察官の主尋問は終了。代わって男性弁護人が質問に立った》

 弁護人「診断書の日付は平成22年2月24日となっていますね」

 証人「はい」

 弁護人「全治1週間と診断したのはいつですか」

 証人「2月23日です」

 弁護人「2月23日に診断して、診断書を2月24日に作ったのはなぜですか」

 証人「当初、出した診断書には『酪酸と思われる化学物質で受傷した。受傷直後から目が痛くなったので、化学熱傷だと思われる』と事実のみ書きましたが、『もう少し詳しく書いてくれ』と請求されたためです」

 弁護人「請求は誰からされたのですか」

 証人「調査団です」

 弁護人「具体的に言うと?」

 証人「鯨類研究所です」

 弁護人「診断書の中に、『化学物質の詰められた瓶』とありますが、この化学物質とは何ですか」

 証人「液状の物質です」

 弁護人「具体的な物質名は?」

 証人「酪酸ということを聞いていましたが、私はその物質が酪酸と確信していないので、『液状物質』と書きました」

 弁護人「聞いたのは誰からですか」

 証人「D船長(法廷では実名)です」

 《乗組員のけがの原因については、「ベスーン被告が撃ち込んだ瓶に入った酪酸」とする検察側に対し、弁護側は「乗組員が持っていたインパルス銃から発射された液体」である可能性を指摘しており、主張が真っ向から対立している。このため、船医の判断に注目が集まっている》

 弁護人「証人の専門は外科ですね」

 証人「はい」

 弁護人「あなたは22次と23次の(捕鯨調査団の母船の)日新丸の船医を務めましたね」

 証人「はい」

 弁護人「やけどの診察は、1度の航海の中で1回から数回あったと検察官に述べていますね」

 証人「はい」

 《ベスーン被告は少し身を乗り出すようにしながら、証言を見守っていた》

     =(7)に続く

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posted by サワ シロウ at 22:20| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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